目次

 

劇畫列仙傳

月刊漫画ガロ」でのマンガ評で、最初の雑誌連載。目次では「劇画列仙伝」だったが、本ページ見出しでは第1回と第2回が「劇画列仙傳」、第3回以降が「劇畫列仙傳」だった。

副題採り上げているマンガ
1973年3月号第1回水木しげるは天才である。水木しげる「鬼太郎の誕生」「悪魔くん」「ヒットラー」「星をつかみそこねる男」「福の神」
1973年4月号第2回露骨の人水木しげる「こどもの国」「鬼太郎夜話」「偶然の神秘」「ヒットラー」
1973年5月号第3回ロマンの技法藤子不二雄「ひっとらぁ伯父サン」「毛沢東」・水木しげる「ヒットラー」・芳谷圭児「マルクス」・安部慎一「恋愛」
1973年6月号第4回大陸幻想白土三平「忍者旋風」「消え行く少女」「忍者武芸帳」「死神少年キム」
1973年7月号第5回非超人譚白土三平「カムイ外伝」
1973年8月号第6回明暗交々秋竜山「小浦崖」「マッコおじちゃんの嘆き」
1973年9月号第7回武蔵三態白土三平「奇剣崩し」「一乗寺藪下り」「七方出」「無三四」・水木しげる「新講談・宮本武蔵」・つげ義春「噂の武士」「チーコ」「海辺の叙景」「紅い花」「ねじ式」
1973年10月号第8回もう一人の武蔵山松ゆうきち「宮本助兵衛」
1973年11月号第9回ナイフと拳銃バロン吉元「柔侠伝」・上村一夫「同棲時代」
1973年12月号第10回生のさなかに楠勝平「名刀」「おせん」「茎」「ゴセの流れ」「彩雪に舞う」「臨時ニュース」「あらさのさあ」「ぼろぼろぼろ」
1974年1月号第11回凄い絵つげ忠男「遠い夏の風景」「丘の上でビンセント・ヴァン・ゴッホは」「桃色遊戯」「アスファルト舗装」・つげ義春「夢の散歩」
1974年3月号第12回堅固な優しさつげ忠男「屑の市」・つげ義春「ねじ式」「ほんやら洞のべんさん」「もっきり屋の少女」
1974年4月号第13回暗さは暗さのまゝ辰巳ヨシヒロ「地獄」「東京うばすて山」「望郷」
1974年5月号第14回がんばれヤスジ谷岡ヤスジ「メッタメタガキ道講座」「不思議な事」
1974年6月号第15回ふてぶてしい勝又進「作品集」
1974年7月号第16回遠野物語白土三平「はごろも」「目無し」・つげ義春「紅い花」
1974年8月号第17回そだちのよさ黒鉄ヒロシ「ひみこーっ」「結作物語」・ジョージ秋山「パットマンX」
1974年9月号第18回恐怖のハッピーエンド楳図かずお「猫面」「赤んぼ少女」「猫目小僧」
1974年10月号第19回自明の逆説赤塚不二夫「おそ松くん」・とりいかずよし「トイレット博士」
1974年11月号第20回餓鬼と修羅ちばてつや「餓鬼」「あしたのジョー」・白土三平「赤目」
1974年12月号第21回正視に耐えぬ赤瀬川原平「櫻画報」
1975年1月号第22回投資指南西岸良平「夢野平四郎の青春」・やすだたく「性らあ服」・諸星大二郎「生物都市」
1975年2月号第23回早すぎた埋葬杉浦茂「モヒカン族の最後」「猿飛佐助」「西遊記」
1975年3月号第24回この人を見よ川崎ゆきお
1975年4月号番外貧乏クジは俺が引く
1975年5月号第25回戦慄と哄笑山上たつひこ「人類戦記」「光る風」「旅立て!ひらりん」「がきデカ」
1975年6月号第26回出藍の誉永井豪「鬼」「野牛さすらう国」「ススムちゃん大ショック」「ハレンチ学園」「ファンタジアワラウド・バン」「ゴルゴ・ハイティーン」・石森章太郎「ファンタジアワールド・ジュン」
1975年7月号第27回老人は獅子の夢を見る松本零士「男おいどん」
1975年8月号第28回われらがわざおぎ高信太郎「怪人二重面相」
1975年9月号第29回深いやさしさ村野守美「ガラガラ」
1975年10月号第30回肉と心ジョージ秋山「パットマンX」「デロリンマン」「銭ゲバ」「アシュラ」
1975年11月号第31回計算されたナンセンス岩本久則「皆さん気ィつけてや今年もきたないデ」「オトギ絵噺」
1975年12月号第32回智慧の悲しみ—終りに臨んで—林静一「赤色エレジー」「鱗粉」
 

貧乏雑誌論

噂の眞相」での雑誌評。第1回のみ、題名が「プア・インテリ雑誌論」だった。

採り上げている雑誌
1983年4月号第1回「ビッグコミック」
1983年5月号第2回「朝日ジャーナル」
1983年6月号第3回「ガロ」
1983年7月号第4回「月刊住職」
1983年8月号第5回「スーパーアクション」
1983年9月号第6回「世界」
1983年10月号第7回「同時代批評」
1983年11月号第8回「グラフこんにちわ」
1983年12月号第9回「ものみの塔」「目ざめよ!」
1984年1月号第10回「リーダーズダイジェスト」
1984年2月号第11回「ムー」
1984年3月号第12回「スタート」
 

漫画閑話

「月刊漫画ガロ」での連載。文字通り、評論と言うより閑話(ひまばなし)。

副題
1984年7月号第1回ゴルゴ13
1984年8月号第2回ライターについて
1984年9月号第3回石森章太郎について
1984年10月号第4回傍点について
 

知的マンガ人のための教養読書講座

コミックボックス」での連載。後に「ダ・ヴィンチ」で連載されて単行本化もされた「マンガ狂につける薬」の前身にあたり、採り上げた本も「マンガ狂につける薬」とほぼ被っている。連載第1回でタイトルの下に編集者が「ヨケーなお世話っ」という(そっちの方こそ余計なお世話な)一言をタイトルよりも大きく載せて一悶着あった。

副題
1990年7月号第1回辞書
1990年8月号第2回柳田国男『妖怪談義』『一つ目小僧その他』
1990年9月号第3回石光真清『城下の人』以下四部作
1990年10月号第4回松田道雄『恋愛なんかやめておけ』
1990年11月号第5回大宅壮一『「無思想人」宣言』
1990年12月号第6回『日本残酷物語』
1991年1月号第7回穂積陳重『復讐と法律』
1991年2月号第8回スウィフト『良家の子女を有用ならしめる私案』
1991年5月号第9回エンゲルス『家族・私有財産・国家の起源』
1991年6月号第10回夏目漱石『それから』
1991年7月号第11回南方熊楠『十二支考』
1991年8/9月号第12回前田愛『近代読者の成立』
 

攻論朱論

AERA」初期の企画の一つで、毎回、編集部が設定したテーマに関して二人の論者がそれぞれ見開き2ページの片方だけを使って持論を展開して、更に相手のページに校閲よろしく「朱を入れる」形で反論を試みるという、本文全ページ2色刷りという「AERA」の特色を生かした企画だった。

テーマ相手
1990年11月27日号人質解放福島瑞穂
1991年3月19日号恋愛禁止法井上章一
1991年5月14日号銭湯の温度野坂昭如
1991年7月16日号外人力士福島瑞穂
1991年9月10日号美人論井上章一
 

オピニオンワイド こいつだけは許せない!

週刊文春」のワイド企画の一つ。同じ「週刊文春」のワイド企画「天下の〝暴論〟」への寄稿は「サルの正義」に収録されたが、こちらの方は未収録。

副題
1991年5月9日号まだ続いてたの? 横山泰三「社会戯評」
1993年8月26日号朝日夕刊マンガ「サミット学園」は日本文化の恥
1994年1月13日号左翼全滅の時代の「左畜」佐高信
 

漫画時評

「月刊漫画ガロ」でのリレー連載。他の執筆陣は米沢嘉博・阿部幸弘・村上知彦。

副題
1995年10月号第4回ボードァン『旅』に注目せよ
1996年2月号第8回杉浦幸雄のレトロなマンガの意味
1996年8月号第12回評論・研究書概観
1996年12月号第16回凋落と爛熟
1997年4月号第20回「黒い絵」と「白い絵」
1997年8月号第24回描画論の難しさ
 

馬鹿(バロック)なマンガたち

オール讀物」での連載。文藝春秋(ネスコ)から単行本化される話もあったが立ち消えとなり、後に「マンガ狂につける薬」で同じマンガを同じように採り上げた。

副題
1996年1月号第1回「馬鹿」とは何か
1996年2月号第2回成田アキラ『テレクラの秘密』
1996年3月号第3回ビッグ錠『一本包丁満太郎』
1996年4月号第4回武論尊作・原哲夫画『北斗の拳』
1996年5月号第5回(牛次郎原作)横山まさみち『やる気まんまん』
1996年6月号第6回雁屋哲作・由起賢二画『野望の王国』
1996年8月号第7回遠崎史朗作・中島徳博画『アストロ球団』
1996年9月号第8回柳沢きみお『形式結婚』
1996年10月号第9回村上和彦『日本極道史』
1996年11月号第10回レディス・コミックの異才たち
 

徒然マンガ時評

アックス」でのリレー連載。

副題
第10号(1999年8月)第10回一代限りの天才谷岡ヤスジ
 

マンガ三面鏡

「アックス」でのリレー連載。他の執筆陣は村上知彦・藤本由香里。

副題
第82号(2011年8月)第1回あらためて いしいひさいち、天才
第85号(2012年2月)第4回小池一夫の異様な日本語表記
第90号(2012年12月)第7回この〝すきま〟に この〝周縁〟に
第95号(2013年10月)第11回欠落という原動力
第98号(2014年4月)第14回「政治とマンガ」の重要性
第101号(2014年10月)第17回マンガに甦った大衆文学の粋
第105号(2015年6月)第20回マンガ地盤沈下の危機
第107号(2015年10月)第22回青年マンガの正統を継ぐ
 

その他

雑誌名題名補足
朝日ジャーナル1983年9月25日号パロディ——教養を駆使して権威を分解する面白さ
1984年9月号私の愛盤 J・S・バッハの「無伴奏チェロ組曲第1番」
スコラ1985年2月28日号計り知れぬ、このビニ本の価値中島みゆき熱が昂じる余り、そっくりモデルのビニ本を買ってしまった話。
流行通信1987年5月号望ましい父親像は何を物語っているか
現代1988年7月号鈍感な良識への挑発 君の隣はもうバカだマディ上原のイラスト付き。
LEE1988年10月号課税対象のタブー、セックス。これにかければ、スゴイ
1991年5月号愛と冒険とロマンに満ちた『城下の人』
ガロ1991年9月号奇才と方法論——水木しげるの笑い——
文藝春秋1992年2月号21世紀への50の質問 ハードコアポルノは解禁されているか
ガロ1992年4月号ガロ草創期の名文たち・I 解説
ガロ1992年5月号ガロ草創期の名文たち・II 解説
ヤングチャンピオン1992年5月12日号「好きなタイプ」と「嫌いなタイプ」の不思議。1992年から1997年まで続いていたコラムコーナー「ヤングチャンピオンコラム」への寄稿。レギュラー執筆陣は山崎浩一・江戸木純・大谷昭宏・田中誠一で、水玉螢之丞がイラストを担当していた。
ガロ1993年5月号マンガ評論新人賞入選作品発表!! 銓衡総評・選評
ガロ1993年6月号秋山亜由子のすなおな表現意欲に期待する
ガロ1993年9月号大いなる勘ちがひ——三流エロ劇画——
ガロ1993年12月号良識も反良識も信じることなく天願大介監督の映画「無敵のハンディキャップ」評。
ガロ1994年5月号第二回マンガ評論新人賞結果発表!! 総評・選評
発言者1994年6月号思想としての論語 思想家としての孔子
ガロ1994年10月号一九七〇年代の『ガロ』——ベテランと新人の交錯
ガロ1995年5月号第三回マンガ評論新人賞銓衡作品発表!! 総評・選評
ガロ1995年6月号花輪和一の一審判決に思う
ガロ1996年3月号男気のある蕩児のように特集「追悼「ガロ」初代編集長長井勝一」への寄稿。
ガロ1996年6月号第四回マンガ評論新人賞銓衡結果発表!! 総評・選評
ガロ1997年5月号第五回マンガ評論新人賞 総評・選評
アックス第8号(1999年4月)第一回マンガ評論新人賞 総講・講評
発言者2000年3月号スタンダードの喪失 思想の標準としての『論語』
アックス第14号(2000年4月)第二回マンガ評論新人賞 総評・講評
アックス第20号(2001年4月)マンガ評論不調の背景「緊急特別企画 マンガ不況を考察する」への寄稿。
現代のエスプリ2002年1月号愛の覚醒剤
アックス第29号(2002年10月)マンガの富を奪った秀作崔洋一監督の映画「刑務所の中」評。
アックス第31号(2003年2月)第四回マンガ評論新人賞 講評
文藝春秋2003年5月号西村繁男 元「少年ジャンプ」編集長——書を捨てよ、「少年ジャンプ」を読もう
アックス第37号(2004年2月)第五回マンガ評論新人賞 銓衡結果発表! 総評・講評
文學界2004年3月号怪著を推す教養
アックス第43号(2005年2月)第6回マンガ評論新人賞 銓衡結果発表!! 総評・講評
週刊朝日2005年9月30日号デビュー30周年 中島みゆきの強さと魅力
アックス第49号(2006年2月)客観性・普遍性の獲得を「第七回マンガ評論新人賞銓衡結果発表!」選評。
諸君!2006年4月号全共闘世代からの反論 「全共闘」を一括りにするな
川崎2006年11月号知識人論としての論語
論座2007年1月号コミケ創設とマンガ研究 追悼・米沢嘉博君
アックス第55号(2007年2月)第8回マンガ評論新人賞 銓衡結果発表!! 総評・講評
正論2007年5月号根拠なき“良識”に禁圧された国名——「支那」「北鮮」は差別語か 決めつける前にきちんと考えてみようじゃないか
表現2007年7月号体系的読書術のスヽメ マンガ表現論の歴史——主要著作をたどって
川崎2007年11月号残存する古俗——宗教と国家のすきま
アックス第61号(2008年2月)内に秘めたものを抑えた独特の味わい「追悼 勝又進」への寄稿。
アックス第61号(2008年2月)第九回マンガ評論新人賞 銓衡結果発表!! 総評・講評
論座2008年6月号映画「靖国」騒動への疑問 表現の自由の「強制力」とは、まず良識を疑うことから始めよ
望星2008年8月号漢学の生きる人間ドラマ 中島敦「弟子」の魅力
正論2008年11月号差別語狩りに見るかくも鈍感な差別意識
アックス第67号(2009年2月)第十回マンガ評論新人賞 銓衡結果発表! 総評・講評
ユリイカ2009年3月号懐しさと不気味さと——諸星大二郎の「原風景」
文藝春秋2009年7月号復活「朝日ジャーナル」の奇怪
正論2009年10月号「犯罪者同盟」と「大衆の原像」
望星2009年10月号偉大な「ローテク」の恩恵を感じつつ乗る 「知の道具」としての自転車
アックス第73号(2010年2月)可愛くてシレッとした黒笑「追悼 マディ上原」への寄稿。
アックス第73号(2010年2月)第11回マンガ評論新人賞 選考結果発表!! 総評・講評
望星2010年4月号生物は進化すべくして進化する 今西錦司(生態学者)
週刊ポスト2010年6月18日・25日号差別反対を叫ぶ「人権派」が国を滅ぼす
週刊ポスト2010年8月6日号高学歴記者の「おかしな新聞ことば」が日本語を破壊している
正論2010年9月号相撲に近代的道徳を求めるな
週刊ポスト2010年11月19日号よもや「桜田門外の変」はあるまいが
望星2011年2月号トンデモ大使のトンデモ新文字
Kotoba2011年3月号吟遊詩人志願
週刊東洋経済2011年5月18日号ナゴヤ文化の蓄積を語る
アックス第81号(2011年6月)第12回マンガ評論新人賞 銓衡結果発表!! 総評・選評
フリースタイル第16号(2011年9月)足立巻一『やちまた』特集「くりかえし読む一冊の本」への寄稿。
正論2011年12月号道徳という道具と歴史の真実
週刊ポスト2012年4月6日号追悼エッセイ 吉本隆明との「格闘」 吉本は全共闘世代の「共同幻想」だった
仏教文化2013年3月号つぎはぎ漫画仏教入門
正論2013年5月号体罰論の本質的考察
週刊ポスト2013年8月9日号選挙制度「衝撃的改革案」 主権の暴走を止めるには「選挙権免許制度」しかない
週刊ポスト2013年9月6日号何もわかってない『はだしのゲン』封殺事件「貶めるバカ、崇めるバカ」
Kotoba2013年秋号京都とマンガ
學鐙2014年春号孔子の生きた「老」
文藝春秋2014年6月号安倍総理の「保守」を問う
エンタクシー2014年11月号長谷川伸「義理と人情」の哀しい対位法
アックス第102号(2014年12月)納得感を模索して「検証「ここがすごい!」赤瀬川さんはマンガもオモシロイ!!」への寄稿。
週刊東洋経済2015年1月17日号ベストセラーにご用心 まず俗論を疑え
正論2015年2月号女子アナ内定取り消し騒動 「職業差別」論を嗤う
週刊新潮2016年7月21日号「ポピュリズム」すなわち愚民主主義について
サンデー毎日2016年8月7日号『シン・ゴジラ』で学ぶ日本の未来 特別寄稿 ゴジラはニッポンが育てた文化モンスターだ!
正論2016年12月号「こち亀」両津勘吉が変えたケイサツカン
SAPIO2016年12月号「人権モンスター」最新出没マップ 刑罰 日弁連よ「死刑廃止」を言うなら「島流し」を復活させよ
正論2017年5月号言論の自由 ヘイトと言われりゃ、ものも言えぬ?
週刊ポスト2017年12月8日号タモリも『週刊ポスト』も毒された「名古屋ぎらい」の正体 「エビフリャー」「中国人に似ている論」「3大ブス産地説」までトンデモ俗説を完全論破
文藝別冊2018年2月号いがらしみきお論考 人間存在の深淵を確かめながら
週刊文春2019年8月29日号新・家の履歴書 第647回 終の棲家は私設老人ホーム。蔵書もたくさん捨てたし、文人趣味とは無縁だよ。



Last-modified: Wed 26-Apr-2023 09:15:15 PM +0900 JST