旅日記:カリフォルニア・ゼファー

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2009年6月19日
早朝起床。無料の朝食はマフィン3種とコーヒー。アムトラックでコーチ(座席車)ではなく寝台車を利用する場合、運賃に食堂車での飲食料が含まれるので、少々飲み食いを抑える。
部屋に戻ろうとするとトラブル発生。カードキーでドアが開かない。あわててフロントに行き、別のカードキーをもらって事無きを得る。が、ちょっとタイムロス。
チェックアウトしてフェリービルディングの方へ急ぎ足で歩く。エメリビル駅行きのバスは7時半発だから、遅れてはいけない。
昨日の待合所に到着。ちょっと急ぎすぎた。
バスが到着、乗車。ベイブリッジを渡ってエメリビル駅へ。
駅の待合室でカリフォルニア・ゼファー号を待つ間、売店でココナッツ味のアイスキャンディーを買って食う。ごっつい貨物列車(コンテナを2段積みしている)が通過するのを撮影。

カリフォルニア・ゼファー号が到着。

乗車して2階のルーメットへ。本来2人用なのだがひとりじめ。
いよいよ発車。アムトラック1番人気のカリフォルニア・ゼファー号で行く、2泊3日の贅沢のはじまりはじまり。
早速、朝食のアナウンス。1日目は昼食からかもしれないと思っていたので嬉しい誤算。
食堂車へ。テーブルは4人がけなので老夫婦と相席。フレンチトーストを注文。コンチネンタルブレックファーストを注文した老夫婦は、夫の方が薬を服用しているらしく、出てきたグレープフルーツを食べられないからということで貰う。おまけにヨーグルトまで貰う。おなかいっぱい。
食後、ルーメットに戻り、車窓の風景を眺める。山とか森とかがあるので真っ平らな地平線は見えないが、線路脇からずーっと向うの方まで畑が続いている。
空腹感を覚える前に昼食のアナウンス。再び食堂車へ。先刻とは別の老夫婦と相席。サンドウィッチを注文。チーズとパストラミビーフを挟んでいて、なかなかナイフで切れない。
食後、展望車へ。チップ用の小銭がなくなったのでカフェでホットコーヒーを買ってちびちび飲みながら車窓の風景を楽しむ。
カリフォルニア州からネバダ州に入る。ネバダと言えば砂漠、というイメージがあるのだが、至る所に雑草が生えている。ただし、その根元の方を見ると、地面が土ではなく砂なのがわかる。そして、そんな風景がやはり線路脇からずーっと向こうまで続いていて、なおかつ、そんな砂漠の中を、線路に沿って電信柱がずーっと続いていて、時々、不意打ちのようにどこからともなく道路が現れて線路を横切る。
ルーメットに戻り、車掌に座席をベッドにしてもらい、MacBookのiTunesでくるりを聴いていると夕食のアナウンス。
食堂車でまたまた別の老夫婦と、40前後くらいの男性と相席。鶏半羽丸焼きを注文。サイドの温野菜を食べる時、ウェイトレスに箸は無いか尋ねてみるが、用意していないとのこと。すると、老夫婦の夫が席を立ち、しばらくして戻ってくる。手にはサンフランシスコのチャイナタウンで買ったらしい箸。恐縮しつつ、ありがたくいただく。
カタコトながら英語で会話している内に、隣に座っている40前後の男性が、実はアップルの社員であることが判明。どうやらWWDCが終了して一段落ついたので、シカゴへ一人旅に行くらしい。Macユーザーで先日カンパニーストアに行ったことを少々興奮しながら話す。いやー楽しい。
充実した気分でルーメットに戻る。小雨が降ってくる。明日の朝にはユタ州。

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