旅日記:カリフォルニア・ゼファー

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2009年6月20日
夜明け前に目が覚める。ソルトレイクシティーに到着。が、暗くてよく見えない。二度寝。
かなり明るくなってから再び起床。ドアの下の隙間に新聞が差し込まれている。iPhoneの時計を西部時間に設定。10時過ぎ。
食堂車で朝食。珍しく若いカップルと相席。オムレツを注文。飲み物にアップルジュースを頼むが、なぜかクランベリージュースが来る。
食後ルーメットに戻る。ユタ州の風景はネバダ州と似ている。ただし、地面が砂ではなく土なのがわかる。そして、所々に台形の山が見える。西部劇に出てくるビュートみたいな極端な形ではないけれど、てっぺんが平らで、端っこが切り立っていて、地層が見える。
午後になり、コロラド州に入ったところで昼食。食堂車で老婦人と相席。オーガニック・ベジ・バーガーを注文。
食後ルーメットへ戻る。MacBookのiTunesでくるりを聴きながら車窓の風景を楽しむ。列車はロッキー山脈の谷間を縫うようにゆっくりと蛇行してゆき、やがてコロラド川に沿って上流へと進む。見上げるような高さの、地層をむき出しにして険しい表情を見せる切り立った断崖と、針葉樹に包まれたなだらかな山肌が交互に現れる。コロラド川にはラフティングのボートや小舟が浮んでいて、列車に手を振る人や、ふざけてケツを見せる者もいる。
長い長いモファットトンネルを抜けると、万年雪を戴いた山々が姿を現し、やがて、大きなカーブをゆっくりと進むと、突然、前方にデンバーの街が見えてくる。
食堂車へ行き、夕食。学生風の男2人と老婦人と相席。ベジタリアンパスタを注文。
まっすぐな線路を列車は急に速度を上げ、程無くしてデンバーに到着。すぐそばのクアーズ・フィールドではナイトゲームらしく、スタンドに観客が入っていて、照明が灯っている。
特に注文していなかったのだが、何故かハイネケンが出てくる。飲む。酔う。酔い覚ましにハーゲンダッツのバニラを注文。日本のミニカップより一回り大きい。
まだフラフラするので展望車に行き、ストロベリーソース入りのヨーグルトを買って食う。
少しましになったのでルーメットに戻ろうとすると、途中、食堂車で呼び止められる。酒は別料金とのこと。そもそも注文してなかったのになー、と思いつつ、払う。
ルーメットに戻り、定例会開催中のMiddle-Earth(大阪と東京両方)にiPhoneで電話、早々と寝る。

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