カテゴリー: 言いたい放題

  • 終戦の詔勅について・その3

    先週の続きで、終戦の詔勅において、ソ連対日参戦が日本に対する決定打だったということを隠蔽して原爆投下が日本に対する決定打だったかのごとく仕立て上げなければならなかった理由は……という話の前に、欧州戦線におけるドイツ軍の降 […]

  • 終戦の詔勅について・その2

    先週の続きで、終戦の詔勅の不自然な箇所とは……という話の前に、まず、ポツダム宣言に対する日本の対応の経緯を振り返ってみる。 ポツダム宣言(正式な名称は「Proclamation Defining Terms for Ja […]

  • 終戦の詔勅について・その1

    第二次世界大戦で日本は原爆を投下されたことによって無条件降伏の受け入れを決め、それによって本土決戦は避けられ、戦争終結が早まった、という主張が日本以外の外国で出てきて、それに対して日本人が抗議する、という展開がしばしば起 […]

  • 布哇処分

    第二次世界大戦で日本が無条件降伏を受け入れるのに長い時間を要したのは、無条件降伏では国体の護持、すなわち天皇の地位の保全が確約されていなかったから、ということが最大の理由として挙げられるだろう。特に、大日本帝国憲法では天 […]

  • 軍事的な研究

    日本の大学における軍事研究の是非がしばしば議論されるが、この手の話が出てくる度に疑問に思うことが、ひとつ、ある。大学での軍事研究に反対する者の中で、神戸の流通科学大学を槍玉に挙げる者が見当らないことだ。 ……とは言うもの […]

  • マンセー突撃という幻

    2019年に大木毅「独ソ戦 絶滅戦争の惨禍」がベストセラーになるまで、日本における独ソ戦の知識はほぼ1970年代の水準で停滞していたと言えるが、同様のことは朝鮮戦争に関しても言えるだろう。1977年に文藝春秋から全3巻ハ […]

  • ボトムアップとインテリジェンス

    先月書いた「情報と消息」はPV数がそこそこ伸びたけど、単純に、日本はインフォメーションとインテリジェンスがごっちゃになってるからダメ、と結論付けるのはあまりにも短絡的かつ凡百すぎてよろしくないので、やや長めの補足を。 日 […]

  • 奉俊昊と二文字姓

    アカデミー受賞作「パラサイト」で話題となった奉俊昊監督の映画は、長編デビュー作「ほえる犬は噛まない」以降、劇場公開された長編監督作は全て映画館で見てきた。 同じように、「ほえる犬は噛まない」あるいは長編第2作「殺人の追憶 […]

  • 薬と毒

    著名人が大麻や覚醒剤、コカインやヘロイン、MDMAやその他諸々を使った容疑で逮捕される事件は毎年のように起きているが、こうした事件は日本で報道される場合、容疑者は「違法薬物」を服用していた、という風に報じられる。だが、こ […]

  • 文と武

    日本では12世紀末から19世紀半ば過ぎまで、武士が軍事のみならず文治も司る武家政権が続き、「文武両道」という言葉も現在に至るまで人口に膾炙している。が、これは東アジアでは特異な部類に属する。 東アジアでは伝統的に、文と武 […]

  • 省と部

    21世紀に入ってから、日本では中央省庁再編によって1府22省庁が1府12省庁に再編されたが、この、中央行政機関を「省」と呼ぶことについて、学生時代に日本史ではなく世界史を履修した人だと、ちょっと引っ掛かるものがあるかもし […]

  • 情報と消息

    アングロサクソンが英語においてインフォメーション(information)とインテリジェンス(intelligence)を分けて扱うのに対して、日本人は両者を一緒くたに「情報」と扱っていて、それゆえ意志決定に支障を来して […]

  • 動詞が先か?目的語が先か?

    MacやWindowsによってパソコンはそれ以前よりも使いやすくなったが、その理由については「GUIだから」という通り一遍な説明がなされることが多い。が、実はそれだけが理由ではない。キーボードからコマンドを打ち込んで操作 […]

  • ワープロソフトと英作文

    日本のITにおける悪癖のひとつとして、Excelが文書作成にも使われることがよく挙げられるが、そのような悪癖がまかり通る理由として、Wordの使い勝手が悪いから、と思っている日本人は多いだろう。 そもそもWordに限らず […]

  • 表計算ソフトの用途

    個人用のコンピューターでよく使われるアプリケーションソフトのひとつである表計算ソフトもまた、アメリカで育まれてきた。しかし、その主な用途は現在に至るまで、日本とアメリカでは大きく異なっている。そして、日本とアメリカでの表 […]