このブログの「亜州卓上戦棋定点観測」でビリビリ動画を埋め込むようになって2年近く経ったが、当初はYouTubeと同様、自動再生はしない筈だったのに、いつの間にか自動再生するようになってしまっていた。
何十件と埋め込まれた動画が一斉に自動再生されるのは流石に問題だと思ったものの、色々検索してみても情報が乏しく、対処法が全くわからない状態がずっと続いていた。
ところが、正月早々にようやく対処法がわかった。www.bilibili.comに投稿されている動画の埋め込みコードを取得する場合、個々の動画のページで動画表示エリアの直下にある矢印のアイコンから「点击复制链接(クリックしてリンクをコピー)」→「嵌入代码(埋め込みコード)」のアイコンをクリックしてコピペする。
で、この埋め込みコードはiframeタグ内で(www.bilibili.comではなく)player.bilibili.com直下のplayer.htmlをクエリ文字列付きで呼び出しているのだが、灯台下暗しでplayer.bilibili.comがクエリ文字列の解説ページになっていた。その解説を読むことで、ようやく自動再生を止められた。
今の所、日本語による解説はQiitaとかにも無いようなので、忘備録的にまとめておく。
ビリビリ動画で一般ユーザーが投稿した動画をビリビリ動画以外にシェアする際、埋め込みコードをコピペすると、デフォルトでクエリ文字列には「aid」「bvid」「cid」「p」という4つのパラメーター(と、それぞれの値)が含まれている。
「aid」「bvid」「cid」はユーザー生成コンテンツに付与されるIDで、最低限どれかひとつあれば具体的な動画を指定できる。
「p」は2023年9月頃までは「page」という名前になっていて、これは複数の動画を(連続再生できるように)セットにしている場合に何番目の動画なのかを指定するために使うものなのだが、cidを使っている場合、無効になる。
一般ユーザーではない、企業などのプロの団体が制作した動画だと「seasonId」と「episodeId」が使われる。文字通り、シーズンとエピソードの番号を指定するものなのだが、そもそもこうしたプロの動画は日本からは閲覧できない仕様になっているので、日本人がこのパラメーターを使うことは恐らく無い。
で、ここから先はオプションのパラメーター。「poster」はプレビュー画像のことで、「poster=1」と指定すれば再生前の状態でプレビュー画像が表示される。「poster=0」と指定するか、そもそもパラメーターを使わなければ、動画の冒頭が表示される。
「autoplay」は自動再生のことで、「autoplay=0」と指定すれば自動再生されなくなる。
「muted」は消音のことで、「muted=1」と指定すれば再生時に音が出なくなる。
「t」は再生開始時間をスキップする秒数のことで、例えば「t=10」と指定すれば冒頭から10秒後の所から再生が始まる。
「danmaku」は弾幕表示のことで、「danmaku=0」と指定すれば再生時に弾幕を表示しなくなる。
「kind」はその動画が属するグループの種類のことだが、通常のサービスでは必要としない。
そして最後のパラメーターである「refer」はリファラー情報のことで、「refer=1」と指定すればリファラー情報が付与されるので、アクセス解析で参照元としてカウントされることになる。