2009年6月5日
無料の朝食後、今度は乗り場を間違えず、20番バスでパールハーバーへ。
手荷物を預け、潜水艦ボーフィン・戦艦ミズーリ・太平洋航空博物館を全て回るチケットを購入。まずはすぐそばの潜水艦ボーフィンへ乗艦。
甲板前方から艦首の魚雷発射管室に入り、そこから後方の魚雷発射管室まで艦内を通り、甲板後方に出る。狭いし、他の観光客もひっきりなしに乗ってくるし、撮影ポジションの確保に多少時間がかかるが、シャッターを切りまくる。
券売所前の休憩所で昼食。ホットドッグとコーンチップスのセット。ソーセージがぶっとい。自販機のダイエットペプシで流し込む。
シャトルバス乗り場に移動。バスに乗り、橋を渡ってフォード島に入り、戦艦ミズーリ乗り場前で下車。
デカい。これを見ると、以前見に行った、呉の「男たちの大和」のセットは所詮、ハリボテでしかないということを思い知らされる。
全体を撮影できるスポットを求めて、岸壁を艦首方向の端まで行く。
艦首の先の方には、昨日訪れたアリゾナ記念館が見える。
艦橋近くの乗艦用階段に移動して、いよいよ乗艦。
左舷→艦首→右舷と回って、一旦艦橋内に入る。ミズーリの戦跡が展示されている。再び右舷に出て、右舷→艦尾→左舷と回ると、乗艦前には気付かなかったのだが、車椅子用のエレベーターが設置されているのが見える。展示する側の力の入れっぷりを感じさせる。
艦橋を登り、司令所やトマホークの発射台を回って、最後の最後に、あの、大日本帝國の無条件降伏の場所、サレンダー・デッキへ。
乗艦前から、かつて日本側代表団が立っていたのと同じ場所に立ってみたいと思っていたのだが、ちゃんとその場所を示す標識が床に埋め込まれていた上、当時の写真やら降伏文書のレプリカとかも展示されている。
その場所に立ち、かつての調印式に想いを馳せ、ふと振り返ると、岸壁の時と同様、艦首の先の方にアリゾナ記念館が見え、更に、海中から今なお浮上してくる重油が山から降りてくる貿易風に吹かれ、ミズーリの右舷側で帯を描いているのがはっきりと見える。
ああ、ここまで考えて、ここに繫留したんだな。アメリカにとっての「太平洋戦争」の、始りと終りを、同時に実感できる、この場所に。
これが、負けるということか。
これは、負けるわ。
こりゃ、負けた。
周囲のアメリカ人観光客のざわめきの中、正面から吹き付ける風を受けながら、しばらく、茫然と突っ立つ。
放心状態から抜けきれぬまま、艦を下り、土産物店に寄ってシャトルバス乗り場に戻る。
今度は同じフォード島内の太平洋航空博物館へ。
既に14時半を過ぎているし、ミズーリでデジカメのバッテリーを使い切って予備のバッテリーに切り替えているし、展示物がむちゃくちゃ多かったらどうしよう、と思っていたのだが、それほど大きな施設ではなかった。
撮影完了して土産物店でTシャツを購入し、シャトルバスで券売所まで帰還。
また自販機でダイエットペプシを買って、これで今日の撮影は完了、と、くつろいで飲んでいると、券売所の隣にある扉と、「MUSEUM」という看板が気になる。
何か無料の展示室かと思って開けてみると、中は潜水艦博物館で、ボーフィンのチケットにここの観覧料が含まれていたことが判明。入場締め切りの16時半直前だったので、慌てて見物と撮影開始。
閉館時間である17時前に撮影終了。20番バスでホテルに戻る。
今日の夕飯は、カパフル通りの天下一品。ホテルを出ると、何やらポンポン音がする。ビーチの方を見ると花火が打ち上げられている。
13番バスでカパフル通りまで行き、5分程歩いて到着。店内は満席で、店の前には人だかり。が、行列になっているようでもなく、入店待ちを記録するものの類も設けられていないので、何人待ちなのかがわからない。
席が空いて何とか入店。当然、こってりを注文。入店待ちの客のあしらいは下手だが、味は日本と同様。
店を出て道路の反対側のバス停で待つが、既に21時前。30分待ってもバスが来ない。すぐ近くの駐車場ではホームレスで気違いっぽい女がずっと車道に向ってわめいている。クヒオ通りへ歩き始めた矢先、14番バスに追い越される。
クヒオ通りでバスに乗り、ホテルに戻る。アロハ・フライデーだからか、ワイキキ・トロリーに乗った観光客のバカ騒ぎが聞える。