2009年7月12日
前夜の雷から一転して晴れ。
地下1階のパン屋でプレーンマフィンとオレンジジュースを購入。部屋で朝食。
部屋が1階から2階に変るので、昼前までちょっと外出することにする。
ユニオンスクエアまで歩き、地下鉄の駅へ。まずはレキシントン線でグランドセントラル駅に行って地下鉄の路線図を手に入れようと思ったのだが、間違ってブロードウェイ線に乗ってしまい、マディソンスクエア駅に着く。ユニオンスクエア駅まで折り返し、改めてグランドセントラル駅へ。
駅の窓口で地下鉄の路線図を入手。さて、昼に一旦ホテルに戻るまで、どこへ行こうかと路線図とにらめっこしていると、ネイサンズのホットドッグ早食い競争で知られるコニーアイランドまで、それほど遠くなさそうなので、行ってみることにする。
ユニオンスクエア駅に折り返し、コニーアイランド行きに乗り換え。イーストリバーの手前で地上に出る。ハドソン川はトンネルばかりで橋が架かっていないけれど、イーストリバーは橋だらけ。そういえば、かわぐちかいじの「沈黙の艦隊」で「やまと」が遡ったのもイーストリバーだったっけ。
イーストリバーを越え、しばらくブルックリンの高架を走り続け、キリル文字の看板が建ち並ぶロシア人街のカーブを過ぎて、コニーアイランドに到着。
駅を出ると、ネイサンズはすぐ目の前。繁盛している。外壁は「Hall of Fame(殿堂)」ならぬ「Wall of Fame」と名付けられていて、ホットドッグ早食い競争の歴代チャンピオンの名前が記されている。
ホットドッグとポテトフライとレモネードを注文して、隣接したテラスで昼食。
海辺の方へぶらぶら歩く。土産物屋が建ち並んでにぎにぎしい。
海水浴場の入口に到着。視界の端から端まで、海水浴客で賑わう砂浜が続き、そしてその向こうには大西洋が広がる。
晴天の下、穏やかな海。
この向う側は、ヨーロッパ、そしてアフリカ。そこへも行く時は来るのだろうか。
元来た道を引き返し、駅まで戻る。
ユニオンスクエア方面行きに乗車。イーストリバーの手前でマリアッチが乗り込んで来る。次の駅に着くまでにゲリラライブで一曲披露。クォーターをおひねり。
マリアッチが下車した後、今度はルービックキューブ売りが乗り込んで来る。1個1ドル。近くで座っていた爺さんが買う。
ユニオンスクエア駅で下車、ホテルに戻る。スーツケースを部屋から出してフロントで鍵を交換。エレベーターが無いので階段で2階へ。
部屋替えが済んだので改めて外出、ユニオンスクエアの向かいのマクドでマックフルーリー。
地下鉄に乗車。MoMAのミュージアムショップに行こうと思ったのだが、路線図をよくよく見てみると、MoMAの場所が書かれていない。そもそも、路線図は本当に路線情報ばっかりで名所旧跡の類の情報が極めて少ない。
確かこのへん、と、53rdストリート駅で下車。地上に出るとハラールフードの屋台にものすごい行列。そういえば、ニューヨークでは今、バインミー(ベトナム風サブマリンサンドイッチ)の屋台が流行っていると聞いたが、ハラールフードの屋台ばっかりでバインミーの屋台は見ない。
やっとMoMAに着く。既に夕方なので入館はせず、ミュージアムショップを外側からひやかす。
5番街を南へ南へと歩く。14thストリートで東へ。このあたりがイーストビレッジの北端の筈なのだが、日本語の看板の類は見えない。
3rdアベニューで南へ。マンハッタンで最も日本人が多い所の筈なのに、やはり日本っぽいものは見ない。4thアベニューと合流してバウリーを更に南へ。
カナルストリートで西へ、チャイナタウンに入る。サンフランシスコと同様、にぎにぎしく、北隣のリトルイタリーにまでチャイナタウンが浸食している。
ブロードウェイで南へ。一転して静かになる。
しばらく歩き続けると、ワールドトレードセンターに到着。グラウンド・ゼロは高い壁に覆われ、中の様子が窺えない。パストレインの連絡通路を上ってグラウンド・ゼロをチラ見。
観光案内所が設けられているので、パンフレットを取って目を通す。かつてツインタワーがあった所はメモリアルプールという名の2つの池になり、そのそばにツインタワーを超える高さのフリーダムタワーを建設する予定と書かれている。
ああ、これがアメリカなんだ。
そのフリーダムタワーには、メモリアルプールを見下ろせる展望台が必ずや設けられるだろう。そしていつの日か、その展望台からメモリアルプールを見下ろすことで、アメリカ人はワールドトレードセンターの崩壊と再建を同時に実感するのだろう。戦艦ミズーリのサレンダー・デッキからアリゾナ記念館を眺めることで、太平洋戦争の始まりと終わりを同時に実感するように。
それが、アメリカのやり方。
ワールドトレードセンター駅から地下鉄の8thアベニュー線に乗り、ワシントンスクエア駅で6thアベニュー線に乗り換え、ヘラルドスクエア駅で下車、エンパイアステートビルへ歩く。
展望台行きのチケットが売られている2階へ。86階の展望台まで行けるチケットが20ドルで、15ドル追加で102階の展望台にも行けるチケットが追加される。思い切って最上階へと、35ドル払ってチケット購入。
やはり観光名所だけあって行列が長いが、結構スムーズに流れてゆく。順番が回ってきてエレベーターに乗り込む。
86階に到着。展望台は屋外で、この階からビルが一回り小さくなり、その周囲が全て展望台になっている。
夕暮れ時のマンハッタンが眼下に広がる。人込みをかき分け、ぐるりと一周する。
屋内に戻り、土産物屋を物色。あまり琴線に触れる物は無い。1ヶ月半かけてアメリカを横断してきたわけだが、どこの土産物屋も売っているものはTシャツにマグカップ、ショットグラスなどで、あまり代わり映えは無い。
そろそろ日没なので、102階行きエレベーターに乗り込む。
102階に着くと、階全体が展望台なのだが、結構狭い。しかも、景色は窓ガラス越しに見るだけ。その上、その窓ガラスには飛散防止用の偏光フィルムが貼られていて、あちこち傷だらけになっていて眺めが良くない。正直、これなら86階までで十分。
iPhoneが携帯の電波を拾わなくなる。高い所だからかもしれないが。
日が沈む。エレベーターで86階まで降りてもう一度展望台に寄り、再びエレベーターで下界に戻る。
5番街を南へとぼとぼ歩く。一日歩きっぱなしで腹が減ったのでダンキンドーナツへ。ウェイクアップラップをテイクアウトするが、量が少ない。すぐそばのハラールフードの屋台へ。
どこのハラールフードの屋台でも「Gyro」というものがメニューに掲げられていたので、それを注文することにするが、読みがわからないので、まず、これが「ギロ」なのか「ジロ」なのか尋ねてみる。
「ジャイロ」だった。
そのジャイロロールをテイクアウト、マディソンスクエアパークの脇の歩道と車道の段差に腰掛け、もそもそ食ってホテルに帰還。
旅日記:ニューヨーク
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